↓元ページの方が消えてしまいました :p [2006-05-12]
Dave O'Toole さんの チュートリアル (draft)の和訳
…をここに書いていく予定. 協力歓迎.
単なる機能や手順の説明にとどまらず, 狙いや考え方まで 丁寧に述べてくれているのがすばらしい. 「howmのどこが便利なのかぴんと来ない」 「howmをどう使えばいいのか見えない」 という方には, 参考になると思います.
「howm」は, パワフルなメモ書きおよびハイパーテキスト組織化のツールだ. これはEmacsLispで書かれており, 統合された閲覧環境やToDoリストや スケジュール管理を備えている.
「断片的に書き, 寄せ集めて読む」というスローガンは, howmが促進する, 自然で意識の流れに沿ったメモ書きスタイルのことを指している. Emacs上で作業しているときならいつでもメモを作れるので, 浮かんだ考えをすぐに書き留められる.
素のテキスト, ファイルやメールへのリンク, 雑多な考え, アスキーアート, エッセイの下書き, ウェブページのリンク, コードの断片, 数式(Unicodeを使って), 他のプログラムの出力, ToDo項目, 予定, 覚え書き, といったことを組みあせてメモに記録することが可能だ. 後述のキーワードを使って, メモを分類することもできる.
そして, キーワードによる検索(特定のトピックのメモを探す), 任意の語句の検索 (例えば, 「http:」を検索することでウェブのリンクをみつけられる), ソートされたToDoリストの生成, 近づいてきたアポイントや〆切の予定表の生成, などが行える.
※ このドキュメントはまだ執筆途中であり, 現段階ではかなり不完全である.
howmに出会ったとき, それは明らかに「正しいもの」(RightThing)に見えた. しかし, 英語のヘルプはほとんど全く用意されてはいなかった. howmの配布ファイルに英語のREADMEがあるとはいえ, 全体的な戦略や使い方のアドバイスはそこには載っていない.
なぜhowmが機能するのか, howmの機能どうしや他のツールとhowmとを どう組みあわせれば効果的か, それを英語の読者へ向けて説明するためにこのドキュメントは書かれている.
howm は公式サイト からダウンロードできる.
howm-1.3.1 のダウンロード・展開・構築を行うシェルコマンドは以下のとおりだ. このチュートリアルはバージョン 1.3.1 に基いて書かれている (訳注: 最新のバージョン番号を適宜確認して読みかえてください). 非常に役にたつアクセサリ「snap.el」も, ここでは一緒にダウンロードしている.
cd $YOUR_ELISP_FOLDER wget http://howm.sourceforge.jp/a/howm-1.3.1.tar.gz wget http://howm.sourceforge.jp/a/snap.el tar xvzf howm-1.3.1.tar.gz cd howm-1.3.1 ./configure make
次のコマンドは, 個人用 howm ディレクトリを作り, デフォルトのメニューファイルをコピーする. このメニューファイルは howm に同梱して配布されており, メニューに関する詳しい説明が書かれている.
mkdir ~/howm cp howm-1.3.1/en/0000-00-00-000000.howm ~/howm/menu.howm
さらに, 下の内容を emacs の初期化ファイル(訳注: .emacs など)へ追加しよう.
;; howm のロード (add-to-list 'load-path "$YOUR_ELISP_FOLDER/howm-1.3.1") (require 'howm) (load "snap.el") ;; 基本的なオプション (setq howm-menu-file "menu.howm") (setq howm-view-use-grep t)
この先を読む前に, howmの基本操作に慣れておいてほしい. そのために, 公式のチュートリアル にある簡単な練習を実行してみるとよいだろう.
これは簡潔だが効果的なドキュメントだ. すべてのコマンドを覚えようとしたり, すべての機能を調べつくそうとしたりする 必要はない. howmで軽く遊んでみて, いくつかメモを書き, いろいろな作業の感じをつかむだけでよい. そうすれば, この後の節で語られる「戦略についてのアドバイス」に 取り組む準備ができるはずだ.
howmでの作業の基本はメモ書きだ. 素のテキストだろうがToDoリストだろうが 予定表だろうが, すべてのデータはメモに含まれる.
C-c , c
で howm-create コマンドを実行しよう. 新しいメモが作られ, 現在の日時が自動記入される.
= [2005-09-20 10:10]
「=」ではじまる行がタイトルだ. メモの内容について何か一行書いておこう. 数百, あるいは数千のメモを検索するには, 良いタイトルが重要だ. (訳注: 個人的には賛成しない. タイトルは空欄にしておいて, 後述の検索にすべてをゆだねる, という流儀も有力だろう.)
タイトルを記入したら, バッファの一番下までカーソルを動かして, 書きたいことを書こう.
書いたメモは, 変数 howm-directory で指定された専用ディレクトリに保存される. すべてのメモを「メモディレクトリ」にまとめて入れておけば, (grepによる)検索も簡単だし, (tarによる)アーカイブも簡単だ.
完成したメモの例を見せておこう:
= ヘルマン・ヘルムホルツ, 「音感覚」 [2005-08-25 16:56] >>> 読書 <<< 音感覚 引用: "...in music, the sensations of tone are the material of the art." -- SensationsOfTone, Introduction これは偉大な本だ. この本は, 人の耳と心がどのように音を知覚するかを, 平易な言葉と明解なイラストで説明している. そしてさらに, ある程度完全な音楽理論の構築へと進んでいる.
(訳注: Hermann Helmholtz, "On The Sensations Of Tone". こんな記事がありました→ 古文書「ヘルムホルツ著 音感覚」の発見(小林理研ニュースNo.15_2))
キーワードを使ってメモを分類することができる. メモには複数のキーワードをつけてもよいので, 同じメモを複数のトピックに結びつけることが可能だ. 例えば, emacsの設定についてメモをとったら, そのメモに次のような目印を書いておく.
<<< DotEmacs
「<<<」は, キーワードを作る特別な記号だ. この記号に続けて書いたテキスト(訳注: 行末まで)はキーワードとみなされる.
「~/.howm-keys」というファイルを開いてキーワード一覧を編集することもできる. 「私の頭にあるトピックのアルファベット順一覧」を得るために, 私は.howm-keysを時々整頓している.
キーワードを作ってその *.howm ファイルを保存したら, そのキーワードにすべてアンダーラインが引かれることに気づくだろう (同じメモ内はもちろん, 他のファイルでもhowm-modeがオンになっていれば アンダーラインがつく). 下線のついたキーワードの上にカーソルを移動してRETURNを叩けば, キーワード検索が実行される.
検索結果では, 関連の深いメモ(すなわち, キーワード記号「<<<」を含むもの) が先頭に並べられ, そのあと, キーワード自体を単に含むメモが来る.
だから, キーワードを作れば, そのキーワードの出現位置すべてにリンクを貼ったことになる.
また, コマンド
C-c , s
を入力することで, いつでもキーワード検索を起動することができる.
(つづく)
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